京香の雅な生活

雅な生活をおくりたい

「運び屋」(映画)見たよー

クリント・イーストウッド主演・監督作品「運び屋」を見たよ。
友人が凄くよかったっていうからね。

見てよかった。いい映画だったよ。

88歳のイーストウッドが実在の90歳の麻薬の運び屋を演じる。
そして彼は監督もしている。

本当にすごい。イーストウッドは88歳なのに
こんな作品の主演と監督までやってしまうなんて
本当にすばらしい。高齢者の鏡。高齢者のお手本だね。

しかもとてもよい作品なんだから。

犯罪ものに見えるけれど、これはファミリー、家族の物語
なんだね。麻薬カルテルの捜査や摘発は二の次。

この作品では主人公アール自身の生活、考え方、行動と
彼の家族についての物語が主なんだ。

おばあちゃんの死期が近いから、すぐ帰って、という孫娘の
願いをいったんは断ったものの、やっぱり駆けつけてしまう。
組織から、寄り道せずにちゃんと時間通りに運ばないと
命がない、と脅されていたにも関わらず。

そしてアールは元妻の最後のときを一緒に過ごすのだ。

そういう彼を見て、12年半も口をきかなかった娘も
アールを許した。娘役はイーストウッドの実娘が
演じている。演技よかったよ。

仕事が一番じゃなくて、家族が一番ということが
年取ってやっとわかったアール。

でも気が付くのに、行動を変えるのに遅すぎるということは
ないんだね。

この映画は麻薬がらみのもっとアクションが多い荒っぽい
映画だと思っていたが、そうではなかった。

あたたかい家族愛が本テーマだった。

とてもよかったよ。イーストウッドは男性の方がファンが
多いと思うけど、ぜひ女性にも見てもらいたい作品だった。

私の大好きなブラッドリー・クーパーも人間らしくて、
しかもかっこよくてよかった。

アンディ・ガルシアも年取ったけど、いい味出していた。

ローレンス・フィッシュバーンはぴったりの役だったね。

とってもおすすめ!